外科
外科とは
外科では、擦り傷や切り傷といったいわゆる「怪我」でお困りの患者様をはじめ、皮膚や爪の疾患、イボやたこ、腫瘍といったできものの治療など、体の表面に関わるトラブル全般に対応しています。
治療内容
外傷
外傷にはさまざまな種類があります。
例えば転倒による擦り傷や切り傷、トゲや釘などによる刺入トラブル、火傷や咬傷なども外傷に含まれます。
「怪我をしたけれど何科に相談すべきか分からない」という場合も、ぜひお気軽にご相談ください。
皮膚・皮下腫瘍摘出手術
皮膚・皮下腫瘍摘出手術は、皮膚や皮下組織にできる腫瘍や腫れ物を外科的に取り除く手術を言います。
腫瘍というと多くの方は「がん」のような深刻な病気を連想されるかと思いますが、実際は良性腫瘍と言われるものも多く、そうしたできものは部分的に摘出することで改善されます。
粉瘤
皮膚の角質がある層でできる良性腫瘍として最も摘出症例の多いケースが粉瘤です。
粉瘤は数ヶ月から数年をかけて少しずつ大きくなっていくという特徴があります。
治療では、粉瘤になっている袋の入り口の皮膚を含めて切除、摘出していきます。
脂肪腫(リポーマ)
脂肪腫は主に皮下脂肪の中にできる柔らかい脂肪の塊のことを指します。
大きさは数センチから数十センチとさまざまで、粉瘤同様に時間をかけて少しずつ大きくなっていきます。
稀にがんに発展する可能性があるケースもあるため、早めの処置を行うようにしましょう。
ひょう疽(ひょうそ)化膿性爪囲炎
ひょう疽とは、爪先にズキズキとする痛みを伴う炎症が起こる細菌感染症です。
皮膚の下に浸出液や膿が貯まることで皮膚内が圧迫されて脈打つような痛みを感じることがあるでしょう。
ささくれやあかぎれなどの手荒れ、巻き爪など爪のトラブルがきっかけとなることが多く、経験したことがある方も多いのではないでしょうか。
ひょう疽(ひょうそ)化膿性爪囲炎の治療
主な治療は、膿の排出とお薬による症状の緩和です。
クリニックで膿を出してしまうための処置を行うことで痛みが解消されますので、我慢することなくお気軽にご相談ください。
ひょう疽(ひょうそ)化膿性爪囲炎の注意点
ほとんどの場合、症状は爪先のみに止まって全身疾患につながることがありません。
しかし、稀に重症化することで骨髄炎を引き起こしたり、リンパ管炎に発展したりする場合もあるため、油断はしないようにしましょう。
イボ・たこ
イボとは、皮膚の表面から盛り上がっている小さなできものの総称です。
多くの場合はウイルス感染によって起こりますが、加齢によってできる老人性イボや幼少期に感染しやすい水イボなどの種類があります。
たことは、皮膚が慢性的に刺激を受けることで角質が硬くなってできるものです。
基本的には足の指や足裏にできることが多いですが、ペンを長時間握る方はペンだこができることもあるでしょう。
凍結療法
イボは、液体窒素を用いた凍結療法を行うことで改善されます。
ウイルスに感染した部分を液体窒素によって死滅させ、再生を促すという治療方法です。
外用薬を用いた治療
たこを改善する方法の一つとして、サリチル酸ワセリンなどのお薬を用いる方法があります。
硬くなった角質を柔らかくする効果を持つお薬を使用することで、症状が緩和されます。
角化部分の除去
外用薬で角質がある程度柔らかくなったら、幹部の除去を行います。
クリニックでの除去手術はもちろん、ご自宅でのケアとして入浴時に軽石を使って角質を取り除くという方法もあります。