肛門外科

治療の特徴

治療の特徴

肛門外科では主に「痔」でお困りの患者様へ、治療を提供しています。

痔核や痔瘻、肛門周囲膿瘍の診断、手術などを行ってまいりますので「もしかすると痔かもしれない」という場合は、お気軽にご相談ください。

痔の種類

痔核

痔核は、いぼ痔とも言われる症状で、痔疾患の半数以上を占めています。
肛門の働きを助ける肛門クッションの部分が鬱血して大きくなってしまうのが痔核です。
痔核は、できる位置によって内痔核と外痔核に分類されます。

内痔核

内痔核は、直腸と肛門の境目より内側にできたものを言います。
痔核のうち8割はこの内痔核と言われ、長時間同じ姿勢を取っていたり、排便時に強くいきんだりすることで起こりやすくなります。
痛みはほとんどなく、出血や肛門からの脱出があって初めて痔に気づく方が多いです。

外痔核

外痔核は、直腸と肛門の境目より外側にできる痔核です。
排便異常やアルコールの過剰摂取、辛いものの摂取、座りっぱなしの生活などが原因となって起こります。
外痔核は肛門周辺に血の塊であるしこりができて、座っているときに痛みを感じたり、皮膚が破れて出血したりした際に気付く方が多いようです。

痔瘻

痔瘻は肛門腺が大腸菌などの細菌に感染して炎症を起こすことで起こります。
膿がたまっている状態を肛門周囲膿瘍といい、繰り返し発症することで膿のトンネルのようなものができてしまいます。
痔瘻は下痢をしやすい方や体の抵抗力が低下している方がなりやすいと言われています。

また、痔瘻は他の痔疾患のようにお薬で緩和することができず、治療には手術が必要です。

痔の治療について

結紮切除術

結紮切除術とは、痔核を肛門の壁から切り取り、完全に痔核をなくすための手術です。
痔の手術で最もメジャーな方法であり、多くの肛門外科がこの手術を行っています。

痔核は患者様によって進行度も大きさも異なりますが、結紮切除術はほとんどのケースに適用することができます。

治療後は出血や痛みが伴う場合がありますが、再発が少ないこと、幅広い症例に対応できることから当院では結紮切除術をメインに治療を行うようにしています。

痔瘻根治手術(シートン法)

シートン法という手術は、すべての痔瘻に適用できる治療方法です。

まず、肛門括約筋の手前までくり抜いて括約筋を貫いている瘻孔に治療用のゴムを通します。
そしてゴムの力で少しずつ瘻孔を切除していきます。

シートン法ではゴムが縮む力を利用して患部を切っていくため、括約筋へのダメージや肛門変形のリスクを抑えることができます。

日帰り手術について

当院では基本的に入院での手術を推奨しております。
通常の痔核であれば2~3日、痔瘻の場合は患者様の状態によって入院日数を決めていきます。

日帰りでの手術を希望される方、短期間での治療を行いたいという方は、事前にご相談いただけたらと思います。

症状・お悩み

  • 排便時に血が混じっている
  • 排便痛がある
  • 肛門周囲に痛みや痒みなど不快な症状がある
  • 肛門周辺の皮膚が炎症を起こしたり膿んだりしている

など

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